2001年11月: アカという名の猫
(No.005)
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私病院に、一人の老人が、時々タクシーで、乗り付けて、来院します。
猫の事で相談が有るとの事で、もう何ヵ月も前から時々見えられていました
その方は、猫が大好きで、たくさんの猫を飼っていましたが、ほとんどの猫に
避妊手術をしていましたが、それでも、増え続けていました。
理由は簡単、家の中に、猫を放り込まれるのです。
その日は、一匹の猫を連れて、安楽死させて欲しいとのことでした。

かなしそうな顔で、

「先生つらい、でも家には、もう置いておけない、おねがいします。
この子はいつも私の傍にいて、どこにでもついてくるかわいい子なのです。」

 

とおしゃいました。

他の猫も、全部処分するとのことでした。
たくさん居すぎて周りから非難が出て、猫まで殺され始め、家には石が投げられ、
ある人からは、全部始末しろと脅され、何ヵ月も悩んだあげくの決断でした。

「猫が居なかったら私は生きる甲斐がないけど、しかたがない」

そう言って帰る後ろ姿が何とも言えず辛そうでした。

無責任に、動物を捨てる人は、その後、見るに見かねて、拾う人の事や、その後
野良になってさまよう動物達のことを、考えているのでしょうか?




梶村動物病院

獣医師: 梶村政子
inu@jmail.co.jp